メタルフリー治療とは、金属を使わない治療のことです。保険適応される詰め物は銀歯のほかに、CR(コンポジットレジン)という白いプラスチックがあります。当院ではこのCRを多用します。
日本の保険診療で多用されている銀歯。海外では使用を禁止されている国もあります。銀歯は人体にとって有害であり、歯科医師はそれを知っているから、自分の家族の治療では銀歯を避けるのです。
銀歯のメリット
銀歯のデメリット
歯というものは、削れば削るだけ寿命が縮みます。銀歯を入れるためには、むし歯だけでなく健康な部分も削って、歯の形を整えなければなりません。CRはむし歯だけ削ればよいので、歯が長持ちしやすくなります。
詰め物と歯の境目からむし歯が再発することがよくあります。銀歯ですと、境目がむし歯になって色が変わってきても、なかなか気づくことができません。しかし、CRは白いので、境目がむし歯で変色してきたらすぐに分かります。むし歯が再発しても早期発見が容易なのは、CRの大きなメリットと言えます。
歯医者が詰めたものは、時間とともに劣化します。銀歯ならまるごと取り替える必要があり、再び余分に歯を削らなければなりません。CRなら、劣化した部分だけ削って詰め直すことができるため、歯に優しい治療が可能です。
CRの成分でアレルギーが発症することは極めてまれです。
CRの白さには多くの種類があり、保険診療で使われるものでもなかなかきれいな修復が可能です。
銀歯の作成には型採りが必要ですが、型採りを苦手とする人は少なくありません。CRは型採りが不要で、すぐに充填することができます。
保険診療で3割負担だと、1本あたり約1,000円ほどで済みます。銀歯ですと、歯の種類とむし歯の範囲によって変わりますが、約1,800~3,000円かかります。
当院では1~3本のむし歯に対し、<麻酔・古い銀歯の除去・むし歯の除去・CRの充填>という治療を30分ほどで行っています。むし歯が大きい場合は複数回に分けることもありますが、ほとんどの場合は1日の来院で完了します。銀歯ですと、1日目は<麻酔・古い銀歯の除去・むし歯の除去・銀歯を入れるための切削・型採り・仮の詰め物を充填>を、2日目に<仮の詰め物を除去・銀歯の調整・銀歯の接着>を行う必要があります。CRは治療期間の短縮にも力を発揮します。
CRの注意点
むし歯が神経まで進行した場合、歯の根まで中をきれいにする必要があります。それが“根管治療”です。
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