おやつは何回まで?「回数」で考える虫歯予防

「甘いものを控えているのに虫歯が心配」「ちょこちょこ食べてしまう」
そんなときは、「おやつの“量”より“回数」に注目すると、対策が一気にシンプルになります。

虫歯は“食べるたび”にリスクが動く

食べたり飲んだりすると、口の中では細菌が糖をエサにして酸を作り、歯の表面(エナメル質)は溶けやすい状態になります。

しばらくすると唾液の力で中和され、歯は回復(再石灰化)へ向かいます。

ところが、回復する前にまた食べる(飲む)を繰り返すと、

酸にさらされる回数・時間が増えて、虫歯リスクが上がりやすくなります。

(プラークpHは糖摂取後に急低下し、概ね30分程度で戻るというStephanの報告が有名です )

目標は「おやつは1〜2回にまとめる」

理想は、おやつの時間を決めて1〜2回で完結させること。
例)15時に1回/帰宅後に1回 など

ポイントは、「おやつの量をゼロにする」ではなく
『ダラダラをなくす』ことです。

回数が増えやすい“よくある落とし穴”

当てはまるものが多いほど、回数は増えやすいです。

  • 家事・勉強・仕事中にちょこちょこ1口

  • 甘い飲み物を持ち歩く(ジュース、乳酸菌飲料、スポーツドリンク等)

  • 飴・グミを長時間(口の中に残りやすい)

  • 「ごほうび」が増えて、気づくと回数が増加

「砂糖控えめ」「少しだけ」でも、回数が多いと不利になることがあります。

無理なく続けられるルール3つ

ルール1:おやつは“時間”で決める

「食べ終わり」が決まると、唾液で中和・回復する時間が作れます。

ダラダラ禁止=時間を区切るだけでOK。

ルール2:飲み物は基本「水・お茶」

甘い飲み物は、気づかないうちに回数が増えやすい代表です。

どうしても飲むなら、おやつの時間にセットにするのがコツ。

ルール3:食べたら“口をリセット”(できる範囲で)

  • うがい/水を飲む

  • (噛める年齢なら)デンタルガム

  • 歯みがきは「できる時に」(特に就寝前は丁寧に)

どうしても回数が増える日は、こうする

完璧を目指すより、回数を増やさない工夫に寄せるのが現実的です。

  • お皿に出した分を1回で食べ切って終わる

  • 果物を「別腹」にせず、おやつとセット化

  • 夕食後のデザートは、夕食とセット(“追加の回数”にしない)

ラムネ・チョコ・グミなどはダラダラにつながりやすいので、
「最初に決めた分だけ」器に出して、その場で終えるのがおすすめです。

こんな時は、一緒に確認しましょう

  • 虫歯が増えやすい/治療が続いている

  • 仕上げみがきがうまくいかない

  • 食習慣をどう直せばいいか分からない

  • フッ素やケア用品の選び方が不安

虫歯は「頑張り不足」ではなく、生活の中で起きやすい構造があります。
気になる方は、お気軽にご相談ください。

参考

  • American Dental Association: Caries Risk Assessment and Management(食間の甘い間食を控える等)

  • AAPD: Caries-Risk Assessment and Management(小児のう蝕リスク管理)

  • Stephan curve(糖摂取後のプラークpH変化の古典的知見)

かえでファミリー歯科