口呼吸(お口ポカン)を改善しよう!〜足指編〜
『呼吸を変える足指』
こんにちは。歯科衛生の吉田です。
今までブログやインスタグラムを通して
歯並びが悪くなる原因についてお話ししてきました。
歯並びの悪くなる原因の一つは口呼吸(お口ポカン)です。
↑
その口呼吸になる原因の一つは悪い姿勢(猫背)です。
↑
そしてその猫背の原因の多くは足指の歪みです。
足や足指に異常がある人は、不安定さを補う
ために、重心をかかとよりにし、
後方に倒れないように膝を曲げ、猫背(前方頭位)
の姿勢をとるようになります。
こうした頭を前方に出す姿勢では、
口が開きやすくなります。
良い姿勢を保ち鼻呼吸をするためには、足裏が末広がり型でアーチが整っていることが重要です。
3つのアーチの役割
①外側縦アーチ・・・主に身体をひねる動作をコントロールする。
足が外側に倒れ込まないように、小指からかかとを支える役割をしているアーチ。
このアーチだけ、骨で支えられています。
このアーチがないと、身体をひねるときなどふらつきます。
②横アーチ・・・前後の揺れをコントロールする。
親指と小指をつないだ指の付け根にあるアーチ。
靭帯によって弓型に保たれていますが、体重が前に
かかりすぎると靭帯がゆるみ、
足の指が横に広がる「開帳足」になって
しまいます。
また外反母趾(親指が内側に倒れている状態)の
原因にもなります。
このアーチがないと、つまずきやすくなります。
③内側縦アーチ・・・左右の揺れをコントロールする。
いわゆる「土踏まず」の部分で、親指とかかとをつないでおり、筋肉と靭帯で支えられているアーチです。
このアーチが崩れると「偏平足」になります。
このアーチがないと、歩いても体が左右に揺れがち
になります。
3つのアーチにより、歩く・走る・飛ぶ・ひねるなどの複雑な体の動きを柔軟にコントロール出来ているのです。
この3つのアーチを安定させて立つためには、しっかり足指が末広がりに伸びていることが大切です。
足指の中でも特に重要なのが「小指」です。
小指は体が外に倒れないためのストッパーの役割を
しています。
その小指が内側によっている状態(内反小趾・ないはんしょうし)では、ストッパーの役目を果たせず、徐々に足のゆがみがすすみ、それが全身のゆがみとなり、様々な不調や痛み口呼吸へとつながっていきます。
さてみなさんの足指はどうでしょうか?
↑この中の一つでも当てはまる足指の状態があれ
ば、黄色信号です。
足の歪みがはじまっています。
姿勢は年齢のせいや筋肉だけの問題ではなく、
まずは足指の問題です。
足指のストレッチや体操は、たくさん動画や本で
紹介されています。
でも時間も気力もないという方は、
まずは帰宅したら靴下を脱いで「グーパー」を
数回繰り返し、靴の中で窮屈に押し込められて
いた足指を解放してあげることから
始めてみてはどうでしょうか?
参考文献:足腰が20歳若返る足指のばし
著 今井一彰, 2018年, 株式会社かんき出版
人生が変わる!足指スローストレッチ
著 西川岳儀, 2015年, 実業之日本社